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スタジオ・イカルス:建築

言葉について

 よく「◯◯の構造」などの本を読むと、まず最初に言葉の定義からはじまる。日本語には、こう言った意味の言葉はあるが、フランス語にはないとか。英語だと、こう訳すけれども、実のところチョット違うとか。「甘えの構造」の「甘え」とか、「いきの構造」の「いき」とか、こんな感じである。

 ところで、逆に日本語だと思っているが、実はそれほど歴史は古くはなく、外国語を訳したものもあったりする。「建築」という言葉もそうだ、と聞いた記憶がある。明治時代になって、外国の文明を取り入れた時点で、architectureなる言葉を訳したのだろうか。日本に、近代建築を伝えたコンドルは、イングランドの人だから...(ごめんなさい、かってな事を言っています)。

 architectureは、「アーチ(arch)を作る人」というふうにも聞いた。語源はラテン語(古代ローマの言葉)だと思う。ローマ人は、たくさんアーチ建造物を残している。ただ今、辞書を見てみると、アーキトレーブ(architrave)というのがあって、「ギリシャ建築のエピステュリオンに相等する水平部材。」との記述がある(ギリシャ建築にはアーチは登場しない)。まあ、いずれにしても石造建築物に登場する用語というわけです。

 そういう意味では、明治以前には、石造建築物は少なく(でも、江戸時代の石造の橋は、アーチ型してますよね...)...そう少なく...それ以前の言葉では、うまく意味を伝えることができないと判断して、「建築」なる言葉が誕生したのだと考えられます。

 少し、データ不足で、説得力ないかな〜。

[98.12.21 大塚裕昌, studio icals]


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