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スタジオ・イカルスデザイン:コラム

街角のデザイン

 街の様子が変わってきているのに気がついてますか? 電柱が消え、見栄えのいい敷石や街路灯が設置され、洒落た彫刻などが置かれる所が増えてますよね。

 でも、そんな洒落た街の通りで、雨の日に、建物から傘をさしながら出てきた若い女性が転びそうになっていたのを見かけました。ちょうど建物側の滑りにくい床から、歩道の少し滑りやすい床に体重を移動させる時に、傘をさそうと、意識を足から離してしまったことが原因のようにでした。

 街並みが奇麗になる一方、こんな光景も増えているのような気がするんです。見ためを大切にするあまり、舗道を歩きにくくしてしまっているような・・・。

 街の評判を気にするあまり、インスタントの見た目の良さを求めてしまったのでしょうか、それともデザイナーのエゴイスティックな思惑に乗ってしまったのでしょうか・・・。

 道とは本来、そこを利用する人達のもので、その人達が不便だと思うことを我慢させるものではないはずです。そこに住む人とかけ離れた発想によって、適当に街を変えられていったのではたまったものではありません。そして本来のデザイナーや建築家の役割とは、そこに住む人達が気分よく利用してくれるような、生活の営みと営みの間のインターフェイスをつくり出していくことだと思います。

 でも、実際には「誰のため」という明確なターゲットの定められていない「道づくり」や「街づくり」が多いんじゃないでしょうか。そんなことなら、変に行政やデザイナーや建築家が介在しないほうが、住みやすく、楽しい街づくりができるんじゃないかな〜と考えたりもします。

[大塚裕昌, studio icals]


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