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スタジオ・イカルスデザイン:コラム

デザイナー

 名古屋市が「デザイン都市宣言」をして数年の時が経ちました。しかし、「デザイン」という言葉の使われ方になにか物足りなさを感じます。「ランダムハウス英和大辞典」によると「デザイン」には、

 1. 設計する、立案する。2. 図面をかいて芸術的につくる。3. 予定する、あてる。4. もくろむ、企てる。5. 志す、意図する。6. (古語)印などで示す。といった意味があることが分かります。

 もともと、「自らの意図を何らかの方法で示してやる」といった意味を持っていたようです。とするならば、「デザイン」とは、形態に関しての言葉というよりも、対象に対して、何らかの意図を持ち、それを何らかの方法で示すといった、全体的な「プロセス」を指した言葉だと考えた方がよいように思います。

 しかし、現在の建築やモニュメントなど「デザイン」という言葉が多く使われる分野においては、形態は作っても、その「もの」が存在するまでの「プロセス」が明示されずに、ブラックボックス化されてしまっている場合が多いような気がします。そしてそれは、「デザイン」の持つ本来の意味が、誤解されて伝わってしまう原因となっているのではないのでしょうか。
 建築にせよモニュメントにせよ、あるいは、ごみ箱にせよ、その「もの」が存在する以上、(たとえ作る側が無意識であっても)そこには「プロセス」が存在し、常に「デザイン」も存在していると思います。ただ、よい結果を得るためには、意識されたよい「デザイン(プロセス)」が必要だということなのだと思います。そして、意識的にこれらの「プロセス」を処理していくことが、我々デザイナーに課せられた役割なのだと考えています。

[大塚裕昌, studio icals]


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