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スタジオ・イカルスアート:コラム

いす・100のかたち

 現代家具のコレクションで有名な、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムの所蔵品の中から100点が紹介されている。展示方法としては、「1 Technology 技術をかたちに」「2 Construction 構造と構成」「3 Reduction 極限を求めて」「4 Organic Design 有機的な造形」「5 Decoration 装飾の諸相」「6 Manifesto 理念の表現」の6つのテーマが設定され、それに応じて展示されている。ただ、この展示方法は、少々分かり難いような気がする。各テーマ室には、テーマの表示だけで、説明がないため、入り口でもらったパンフレットを参照しなければならないし、個々の展示品に関しての説明がないので、どういう意図から、このテーマを与えられているのか分からない。専門知識がある人は、これだけで事たりるのかもしれないが、一般的知識だけでは、この展示意図を把握するのは、少し難しいかもしれない。

 また、椅子のデザインは、座って始めて理解できるという部分もあるので、参考出展として、レプリカを展示し、実際に座ることができるコーナー等があってもよかったのではないかと思う。

 作品そのものとしては、椅子の多様性を展示するという意味では、こんなところなのかもしれないが、椅子の近代・現代史の展示としてとらえると少々ものたりない。もちろんこれは、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの所蔵意図のこともあるだろうが、豊田市美術館には、他にも多くの椅子の収蔵品があるので、会期中の同時展示があるとよいと思う。

[大塚裕昌, studio icals]


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