建築史の目次に戻る

八事について

加藤尚子


Contents  

 

1.始めた動機   

2.八事について  

 八事の蝶々   

3.八事周辺の建築物

 八事山輿正寺  

 天道山高照寺  

4.全体の感想   


始めた動機

 今回の謙遜を出されて少し考えたが、先生に一つ案を出してもらってからたくさん浮かんできて八事周辺は歴史のある建物が多いことを知った。そしてこれらの建物はどんな歴史を持っているのか調べようと思った。

 建築以外に、なぜここは八事という地名なのか、昔からある蝶々のおもちゃの事なども一緒に調べてみようと思った。


八事について

 昔の八事村は、広大な地域をもっていた.八手の「や」は岩を指し、「こと」は古語の「こごし」、すなわち凝り固まって、ごつごつしているという意味。「万葉集」には、

   神さぶる磐根こごしきみ吉野の

        水分山を見ればかなしも

とある。「ごつごつ」が「ごとごと」と転化して「やごと」となったのであろう。なお八事には「石坂」という地名がある。昔八事は天白村で一番米の石高の多いところであった。


八事の蝶々

 昔からあり、子どもの頃八事に住んでいたなら必ず一度は作っただろうというこの蝶々は、明治維新後士族が内職として作っていたおもちやの一つ。今の東山公園ができるまでは、今はないが八事遊園が名古屋きっての山行きの最適地で、訪れた人はこの蝶々を買っていったといわれている。

 紙で蝶々の形を作り色をつけて細い竹をつけたもので、持って歩くたぴに蝶々がふわふわと揺れていたそうだ.このあたりの名物である湯豆席やそばまんじゅうを食べてから、直径20〜30Bもある蝶々を見せぴらかして歩くその姿はとても風情があったそうだ。

 しばらく絶えていたものを復元し、現在は学区内の加藤かなさんだけが作り続けている。

 


八事周辺の建築物

八事山興正寺

 ここは昔愛知郡八事村だったが、今は昭和区八事本町である。

 この寺は、高野山から八事村へやってきた天瑞円照という人が、元瑞寺を1688年に再興させたのが始まりだった。名も興正寺と改められ、大日如来像を本尊とする真言宗の寺である。

 東山と西山の二つに分かれていて、先に開かれたのは東山で、殺生禁断の地とし、続いて西山が開かれた。


東山(遍照院)

1.大日堂

 大日如来を安置していて、この寺の総本尊である.この像は、尾張二代薄主、徳川光友が1697年に立てたものである.その鋳造には鋳物師・水野平蔵が当たったと伝えられている。市の文化財である。

2.関山堂

 関山の天瑞円照和尚をまつる。

3.奥之院

 木造、弘法大師座像安置

4.弘法堂

5.不動重

6.八幡社


西山(普門院)

1.本堂く阿弥陀堂)

 1750年の建立。中央には阿殊陀如来、右には文殊菩薩、左には大随求明王(この仏は老後に糞尿の厄介にならなくて成仏できるという仏である。)

2.観音堂

 1857年の建立。本尊は正観世音菩薩.光友の念持仏であったという。

3.能満堂

 1717年の建立。本尊は虚空蔵菩産.物忘れをしない仏である.

4.女人堂

 昔はここから東山へは女入禁制だった.現在は五重の塔前に移築された。

5.五垂の塔

 1809年に建立。高さ30m流線美と平均率の妙工に優れているという。

 中心に大日如来、東方に阿弥陀如来、南方に宝生如来、西方に無量寿如来、北方に不空成就如来が奉安されている.

 昭和32年県の指定文化財、昭和57年2月6日国の重要文化財となる。

6.一切経蔵

7.地蔵堂

8.念仏堂

9.行堂

10.総門


天道山高照寺

 この寺はもともと丹羽郡稲木庄寄木村にあった丹羽郡稲木神社を、江戸時代中期に現在のところへ移し名も天道山高照寺と改めたもの。下の図の「尾張名所図会」に書いてある字は、

 売茶園 きり花にして尼寺は

        おしろいも紅も仏にたてまつらむ

とあるように尼僧が守り通した尼寺である。徳川尾州公との仏縁が深く、徳川家祈願所としての格式をもっていたので、この事情から檀家の関係は少ないが、寺運は盛んであった。

 当時の寺域は広大で、隣地の五社宮はもちろん、八勝館あたりまでの境内であった.。しかし明治維新の神仏分離令で、高照寺と五社宮は分離したのである。


全体の感想

 今回こういう課麓を出されて先生に感謝しています。

 私はこの八手に10年以上も住んでいながら輿正寺には一度しかいったことがなく、しかも小さい頃だったので、あまり覚えていません。

 だからこれを機会に行ってみたら、五重塔は工事中だったので見えなかったけど、歩いているうちにいろいろ思い出して楽しかった。

 こうやって家の近所を歩いたりして、興味のあった物を調べるのも一つの趣味として自分の中に取り入れたいと思った。